四角い家の秘密 眞木健一
- 作者: casa cubeネットワーク
- 出版社/メーカー: 書肆侃侃房
- 発売日: 2009/12/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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casa cubeという福岡のMAKI HUSEが提唱する商品住宅。四間真四角の家。
下記のような人達には一見の価値あり
1.デザイン性の家が欲しいけど、コストはかけられない人
2.マンション購入を考えている人
3.シンプルコンパクトな家が欲しい人
4.カーテンが嫌いな人
5.家に天窓が欲しい人
6.60年から100年持つ家が欲しい人
7.北欧家具などインテリアを重視する人
8.泥棒に入られたくない人
9.30坪程度の狭い土地や北向きの土地しかない人
10.坪単価でしか家の評価ができない人
例えば、フルオーダーのスーツは、自分にとって着心地が良くても、他人には合わない。自分に合わなくなったからといって売っても誰も欲しがらなければゴミになる。
家も同じ。あれこれ注文付けて建てた個性的な家は、その人にとっては良いかもしれないが、そのうちにゴミとなる。
例えば、建築や住宅の素人が、いくら考えても変なデザインにしかならない。それならば、あらかじめプロのデザイナーがデザインした住宅をいくつか選択できるようにすると、量を生産でき質を落とさずコストを低くできる。
選択肢があり過ぎると、後悔する選択肢も多いということである。
casa cubeはデザイン良し、中の設備もグレードが高い。建て売り住宅はコスト減のため品質を落とす。その点この注文住宅では、質を落とさず、今までの建築業界の無駄な部分のコストを徹底的に省いたもの。
メリットはこの本の内容を見て頂ければ分かるとして、ここでは現時点で僕の考えるデメリットを挙げよう。デメリットといっても拒否や批判ではなく、あくまでも個人的な意見であり、誹謗中傷するものではない。
casa cubeのデメリット
1.防犯性を上げるため窓は12センチのスリット窓だが、家の中に居て、しかも2Fで就寝中に万一火災になった場合は恐らく高確率で死ぬかもしれない。しかし、オプションでシャッター付の窓は付けられるのでその分のコスト高。
2.田舎の8人くらいの大人数家族は困難。夫婦、こども3人の計5人くらいの家族くらいが限界。casa cube6は、親1人、夫婦、こども2人くらいの2世帯設定。
3.メンテナンスフリーではないが、新しい建物のため、経年劣化の程度のデータがないので、どのくらいのメンテナンス費用がかかるのか分かりづらい。およそ平均的なメンテナンス費用は分かると思うが。
4.建築を担当する工務店の質が地域によって差があるのではないかという懸念がある。工期が45日と短いがしっかり監督/管理ができるのかなど。
僕は、このcasa cubeを気に入ったので、デメリットの部分は今後また担当者から聞いて納得するものも出てくるだろう。家を建てるのは本当にタイミングだ。土地もないので、土地との出会いも。
ユニットバスも標準仕様でおしゃれだ。このバスで息子と遊んだら幸せ倍増だろうな。