便利さは常に別の不便を連れてくる
便利になることは決して悪ではない。
洗濯機がどれほどの労力を解消してきたか。足が悪くて遠くへ行くことに不便を感じている人を、自動車は自由に移動可能にしてくれる。
便利さの追求で経済は成り立っているといっても過言ではない。
しかし、その便利さは常に別の不便を生むことを忘れてはいけない。スピードと引き換えに犠牲にしているものがあるはずだ。
私はキャンプが好きで、キャンプというのは便利なモノを持って、不便なところで過ごすことである。
不便なことに触れるだけで日頃の感謝の気持ちが表れる。家の中では、蛇口をひねればきれいな水が出るし、トイレに行くのも何分もかからないし(何分もかかるような広い豪邸は別として)、家にいるだけでも感謝しないといけないような気持ちになる。
雨が降って外出できなくて暇で退屈だなと思うことは,なんて贅沢なのだろう。
便利さに慣れて、何が大切なのかを見失うことが悪なのである。